細胞注入装置およびその作動方法
細胞移植療法にさらなる有効性を付与し移植細胞と組織の融和性を向上
【効果】
細胞移植において、針傷以外の組織損傷を細胞の容積だけに限定することが可能となります。即ち、移植細胞が組織内に移ると同時に、細胞懸濁液は組織液の還流により生理的に除去されます。この結果、移植細胞周囲に形成される瘢痕(線維化)の生成を抑制するため、移植した細胞が移植された組織と機能的に融和し協調的に機能しやすくなります。
【希望】
臨床で使用できる仕様を共同開発して頂ける企業様を募集しております。
浸透圧ポンプを利用した形態もしくは、機械的な形態。なお、掲載した図は発明の一例です。試作実器あり。
文献番号 | 特開2021-176509 |
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資料請求番号 | 21080003 |
用途 | 心臓は、損傷に対する創傷治癒・瘢痕化のモデル臓器であり、本発明は、全ての臓器に対する細胞移植において活用可能な汎用性を有すると考えております。 |
技術内容 | 私は、慶應義塾大学医学部循環器内科に所属し、ヒトiPS細胞由来心筋細胞を高度に精製する3方法(特許番号:4762146、5312804、5620905)並びに、細胞隗(心筋ボール)に形成した後に心臓壁内へ移植する方法(特許番号:5523830)を発明致しました。続いてげっ歯類および霊長類実験動物を用いた前臨床試験を実施し、有効性に関してまだまだ伸びる余地を感じさせる結果を得ました。関西医科大学に移籍後、この課題を追及し本発明を完成させました。心臓は再生不能臓器であり、損傷を受けると直ちに瘢痕化します。このため、移植時の組織損傷を最小化することが必要であり、注入容量を最小化することがこれに直結すると考えました。本発明の骨子は、組織液還流速度以下でゆっくりと細胞を注入する装置と、注入時の体温でゾル化し、かつシリンジ内では細胞(隗)を押し出すために硬質ゲル状である懸濁液の組み合わせです。 |
権利者 | 学校法人 関西医科大学 発明者:服部 文幸(大学院・イノベーション再生医学) |
権利者関連リンク | カテーテル 医療用装置 輸液装置、及び輸液装置セット 気体含有液生成装置 骨関連事象を引き起こす可能性が高いハイリスク患者を提示するための方法、及び装置 眼球状態観察方法および眼球状態観察システム サンプルの品質の予測方法、核酸配列解析の精度の予測方法、 サンプルの品質の予測装置、および核酸配列解析の精度の予測装置 血液性状検査装置、血液性状検査方法、 血液検体検査用画像表示装置及び血液検体検査用画像表示方法 |
(敬称略)