アピール Three Stars Food 三ツ星食材

チョウザメ(キャビア・フィッシュ)の栄養学的分析

チョウザメの魚肉の栄養価は、
学術的にも認められています。

バイオマス資源としての可能性。魚肉はもちろん、これまで処分されてきた軟骨や皮にも栄養価があることが分かりました。

養殖チョウザメの栄養学的分析

目的
チョウザメ肉の食材としての有用性を明らかにし、栄養成分や機能性の評価および毒性検査を行う。
方法
株式会社フジキン 筑波研究工場で生産されたチョウザメの背肉について、基礎栄養成分やビタミン、各種アミノ酸等の分析を実施。さらに、ヒ素量等の毒性検査を行った。
結果及び考察
チョウザメの成分分析結果を「日本食品標準成分表2010」に掲載された可食魚の成分と比較したところ、過度に多く含まれる栄養成分はなかった。しかし、グリシン、アスパラギン酸、アラニン、グルタミン酸、リジン、アルギニンなどが浮遊アミノ酸に占める含有率が高く、総じて青魚に似た優れた機能性を持つことが推測された。毒性検査の結果として、総水銀量はアジと比して高かった。上水を水源とした閉鎖環境下での飼育であることを鑑みれば、この結果は飼料によるものであり、改善可能と考えられた。本研究から青魚に似た優れた機能性を持ち、自然界からの汚染物質の影響を受けにくい養殖チョウザメ肉の食材としての有用性が明らかとなった。

養殖チョウザメの魚皮由来の
コラーゲン抽出とその成分分析

目的
従来処分されていたチョウザメの軟骨や皮などの栄養価値の検査、および化粧料組成物としての活用を模索。チョウザメのコラーゲンと製品化されている魚由来のコラーゲンとの成分比較を行った。
方法
株式会社フジキン 筑波研究工場で生産されたチョウザメの魚皮を分離してコラーゲンを抽出。アミノ酸分析や比旋光度の測定を行った。
結果及び考察
通法に従い、チョウザメの魚皮からコラーゲンを抽出することができた。チョウザメの皮には鱗がないことから、むしろそこに含まれる灰分を取り除く工程を省略でき、精製過程の短縮が可能になると考えられ、また、得られたコラーゲンの比旋光度は-364.3°、変性温度は24.8℃であり、コラーゲン繊維は製品化された魚皮コラーゲン同様にヘリックス構造を保持していることも確認できた。本研究結果から、処分されてきたチョウザメ魚皮由来のコラーゲンのバイオマス資源としての活用の可能性が示された。
論文作成者

中野智子先生(株式会社フジキン)、荒川秀樹先生(KDC株式会社)、 中野貴文先生(口腔衛生)、川股亮太先生(放射線)、櫻井孝先生(放射線)、荒川浩久先生(口腔衛生)

アピールキャビア・フィッシュの魅力

  • 特徴
  • ムービー
  • 三ツ星食材
  • 料理例

サービス

  • 養殖技術開発
  • 業務販売