フジキンの歴史 現在のフジキンの原点とも言える『ニードルバルブ』が初めて生まれたのがこの年。

地上に降り注いだ雨は川となって海へ向かい、海から立ち昇った水蒸気が雲となって再び地上に雨を降らす。この星は、水と大気の壮大な循環~ながれ(流体)~のなかで遥かな時を刻み、さまざまな生命を育んできました。

“ながれ”は私たちの暮らしのなかでも至るところに存在し、これを制御することで、人はより豊かで快適な生活を実現してきました。身近な例をあげると、キッチンの水栓は水という液体の“ながれ”を、ガス栓はガスという気体の“ながれ”を制御することで、毎日の暮らしに欠かせない機器となっています。私たちフジキンは1930年の創業当時から、こうした“ながれ”と深くかかわるバルブなどの配管機材や工具を販売し、その後、メーカーとしての歩みを始めました。

富士山と潤井川

国産のバルブがまだ発展途上にあった戦後間もない頃、「ガスの流量をもっと精密に調節できないか」というご要望を受け、高価な輸入品に対抗して開発したのが、フジキン初の特許取得製品「ニードルバルブ」です。4年間の試行錯誤を経て1953年に完成したこの製品は、フジキンが先進技術企業として飛躍するきっかけとなりました。

以来、フジキンは新しいものに挑戦する企業風土を何よりも大切にし、独創製品を生み出す技術開発力を強化していきました。その成果は各方面で次々と開花します。1976年には宇宙ロケット用バルブ機器の国産化に初めて成功。燃料制御や生命維持装置用として6,000台以上を納入し、国産初の静止衛星やスペースシャトルの実験装置にも採用されました。

1953年特許取得 ニードルバルブ 1953年特許取得 ニードルバルブ

こうしたロケット部品の製造には極めてクリーンな環境が求められるため、日本のバルブメーカーでは初めてクリーンルームを設置。この経験が、のちに半導体製造装置用バルブの開発・生産に結び付き、超微細なガスを精確にコントロールできるフジキン製品は、国内シェア65%、世界シェア40%を獲得するに至りました。

創業85周年を迎えたいま、“ないものを創る”フジキンのDNAと長年にわたって培ってきた高度な“ながれ(流体)”制御技術は、医薬品・食品製造や新エネルギー分野へと事業フィールドを拡大。水や大気の“ながれ”に影響を与える温暖化の抑制をはじめ、環境負荷の低減にも貢献しています。さらに、ライフサイエンス事業やチョウザメ養殖といった新ジャンルの事業にも積極的に取り組み、大きな成果をあげています。

フジキンでは今後毎月1回、こうした幅広い事業活動を日本経済新聞紙上および当ホームページでご紹介してまいりますので、引き続き、ぜひご覧ください。

フジキンのバルブ製品各種
キャビアフィッシュ(チョウザメ)ガイド チョウザメ事業
フジキンの歩みは、いつも技術へのこだわり。フジキンの歩みは、いつも技術へのこだわり。