回転慣性質量付きトグル型制震装置
建物を大地震の揺れから守る
このトグル機構によって、地震等の振動により上梁と下梁の相対変形が小さい場合も、大きな変形に増幅され、回転慣性質量付ダンパーが軸方向に大きく直線変位する。回転慣性付ダンパーが軸方向に直線変位すると、回転慣性質量が軸回りに回転変位し、回転慣性質量の回転慣性力により、振動を大幅に低減させることができる。
文献番号 | 特許第4925740号 |
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資料請求番号 | 11080006 |
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用途 | 建物、橋梁等の構造物の制震 |
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技術内容 | 地震時における建物の振動を低減させるダンパーの効果を向上させる方法として、トグル機構において2本のアームの交点部分に単純に補助重量を付けたる制震装置がある。しかし、この方法は、面外への慣性力が大きく、面外に座屈衝動が生じる危険性がある。また、施工性にも問題があり、コストアップにつながる。 本発明は、これらの問題を回転慣性質量付ダンパーを用いることにより解決したもので、①回転慣性質量付ダンパーのシャフトが軸方向に移動すると、回転体が軸回りに回転し、②更に質量体軸回りに回転する。すなわち、質量体の回転慣性力により、建物に対して質量体がその場を大きく移動することなく、建物の質量と同等の質量効果を与えるので、建物の振動特性を自由に調整でき、また同時にオイルダンパーの効果も併せ持っているので、地震などの振動の入力を低減し、振動を大幅に抑えることができる。 |
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権利者 | 石丸 辰治 |
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株式会社i2S2 |
技術関連リンク |
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権利者関連リンク |
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(敬称略)