無人閉塞防潮堰
ヒューマンエラーの排除、タイムラグの縮小を可能にした防潮堰


自由に設定可能な異常高水位高さで起動し、津波本体の水勢を動力に利用した堰の閉塞は、津波水勢の大きさに比例して動作の確実性が向上する。ヒューマンエラーの排除、タイムラグの縮小を可能にした。
通常は、堰板の上流端の回転軸により、下流側が転起可能な状態で水路底に沈んでいる状態であり、河川の流れ、船舶の通行には支障を生じない。
文献番号 | 特許第5163994号 |
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資料請求番号 | 13080012 |
用途 | 防潮堰、河口堰 |
技術内容 | 地震と連動して発生する津波が、河川や水路などの堤防の開口部を通って内陸部に遡上、侵入する異常高水位を阻止するために、防潮堰や河口堰が設置されている。 従来の吊り上げ式防潮堰は、大きな動力を要し、動きは鈍重で、津波の到達時間と電源や人力の確保が成否を左右した。また、自由落下のギロチン方式は、著しい水位差が生じた状態での落下は困難な上、小型船舶等の挟み込み回避の為、完全な無人化は困難で有った。 本発明は平時に於ける水流や船舶の航行を必須とする河川・水路の機能を保持しながら、津波発生時には、動力、人力を必要とせずに、自動的に河川や水路を遡上・侵入する異常高水位を阻止する設備に関し、 ①上流側に回転軸6を設け ②下流側へ自由に開く流下扉5を持ち ③下流端には、フロート3をヒンジ結合した補助板2を折れ角制限付きにヒンジ結合し ④水路底に沈設した堰板1と、全閉した堰が人為的作業無くしては初期の態勢に戻らない様に上流側に退いた角度を持ち ⑤緩衝材を装着した戸当り4を組み合わせた無人閉塞防潮堰である。 |
権利者 | 佐々木 一夫 |
技術関連リンク | 津波シェルター 防津波水門 |
(敬称略)