構造物制震装置
揺れの防止にはこの装置、構造は簡単でも効果は大きく、耐久性も高い
コイルに応力が均等に分布するため応力集中部分がなく、疲労特性が高くなる。又、コイル全体をエネルギー吸収部として使用するので減衰効率が高い。何回も繰り返される余震に対応できる。
文献番号 | 特許第3869278号 |
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資料請求番号 | 11080007 |
用途 | 橋梁や建物などに使用する制振装置として最適である。 |
技術内容 | 本発明は、橋梁や建物などに使用する制振装置に関する。従来、振動制御には、鋼材の弾塑性変形によって振動エネルギーを吸収する制振装置が使用されていた。しかし、それらの鋼材を利用した制振装置では応力集中部が存在し、疲労特性の低下という問題があった。 本発明は所定の応力振幅の予測式を用いた設計手順により、材料径、コイル中心径、ピッチ及び巻数を定めて棒鋼材をコイル状に形成し、軸方向及び軸直角方向にかかる振動エネルギーを弾塑性変形により吸収可能とさせるもので、 1.制振装置、 2.有効コイル部、 3.その両端部の結合部とからなる。 有効コイル部は弾塑性変形により振動エネルギーを吸収する機能を有し、結合部は構造物や他の装置に連結する機能を有する。このコイルは非線形の応力変位特性を有するため、降伏変位に対する極限変位の比が高い延性能力を示す。特に東日本大震災では震度5弱の余震が500回にも及び、これに耐え得るダンパーが望まれているが、これに十分に対応できる装置である。 |
権利者 | 倉林 浩 |
石丸 辰治 | |
技術関連リンク | ① 直線運動型復元機能付き免震装置 ② 免震装置用支持装置及び支持装置付き免震装置 |
(敬称略)