
チョウザメ(キャビア・フィッシュ)の成分・栄養価
あなたにお届けしたい新しい美味しさがあります。
それがチョウザメ。
『キャビアフィッシュ』という愛称で呼ばれるチョウザメ。世界三大珍味のひとつに上げられるほどキャビアで有名な魚ですが、その魚肉は、日本ではあまり食べられていません。実は、「エンペラーフィッシュ」や「ロイヤルフィッシュ」とも呼ばれ、皇帝や王様に献上されたほどの高級食材だったのです。今、その魚肉の美味しさはもちろん、ヘルシーさでも注目の食材です。淡泊で独特の食感があり、旨味成分や栄養価も豊富。ぜひ、一度お召し上がりください。チョウザメは、「美味」「食感」「栄養」のバランスの取れた三ツ星食材です。
栄養価から見たチョウザメ。
とてもヘルシーな食材です。
チョウザメは、他の魚に比べて良質のタンパク質(必須アミノ酸)が非常に多く、
特にうまみ成分であるグルタミン酸、アラニン、グリシン、アスパラギン酸が多く含まれます。
淡泊で小骨がなく、食べやすい白身の魚、それがチョウザメです。

※ 2015 神奈川歯科大学学会 ポスター発表
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Healthy
Point. 1グルタミン酸
脳の機能性を活性化するグルタミン酸が、
チョウザメには豊富に含まれています。 -
Healthy
Point. 2アスパラギン酸
チョウザメに含まれるアスパラギン酸は、
栄養素の吸収と疲労回復に効果があります。 -
Healthy
Point. 3アラニン
アラニンは、肝臓を動かすエネルギー源。
肝臓の健康に欠かせない成分です。 -
Healthy
Point. 4グリシン
血流をよくする働きのあるグリシン。
睡眠の質を高めると言われています。
「噛む」ことが健康への始まり
高タンパク質で適度な歯ごたえのあるチョウザメ。しっかり噛むことで唾液が分泌され、パロチンという唾液ホルモンが出て、骨や歯を丈夫に。発育を推進させる働きを助けます。
高度不飽和脂肪酸が豊富
EPA、DHAなど、動脈硬化の予防によいとされている高度不飽和脂肪酸は、いはゆる「青魚」に多いとされています。
しかし、チョウザメ(ベステル種)には、これが大変多く含まれています。
魚種 | リノール酸 | EPA |
---|---|---|
ベステル | 8.20% | 12.70% |
マアジ | 2.10% | 4.30% |
マダイ | 1.80% | 9.00% |
マダラ | 0.90% | 15.30% |
コイ | 6.90% | - |
サケ | 1.40% | 6.50% |
アユ | 4.80% | 2.40% |
ニジマス | 14.00% | 2.50% |
資料:ベステル種及びその他魚類の主な高度不飽和脂肪酸組成の比較
※ベステル種データは、'95.02.鎌倉女子大学にて分析。それ以外は「新水産ハンドブック」より抜粋
コラーゲンが多い!

コラーゲンといえば、女性の美容によいと言うイメージがありますが、細胞の結合に欠かせない物質です。一般に魚肉には豊富とされていますが、チョウザメにはマダイよりも豊富に、そしてヒラメに匹敵するほど含まれているという報告があります。チョウザメのしっかりした身質は、ここにあります。(長崎大学水産学部・九州電力総合研究所、平成12年度日本水産学会春季大会発表)
コンドロイチン硫酸が多い!

最近話題になっている物質です。これは、骨の構成物質(特に軟骨)の一部で、関節部分の動きを滑らかにしたり、キズの自然治癒に不可欠な物です。よって、腰痛・関節痛・肩こり・リュウマチ・骨粗鬆症等、また、肝疾患・難聴・眼精疲労にもよいとされています。この物質が、チョウザメの骨に多く含まれています。背骨を食材にしない手はありません!
高いアミノ酸価!

肉質分析を行うと、チョウザメのアミノ酸価は90近い値で、他の魚種より豊富であることが明らかとなっています。(マダイ:87、コイ:77、ウナギ:64)この値が高いほど、高度不飽和脂肪酸など、人間に有益な蛋白質を多く含んだ肉であるといえます。('96鎌倉女子大学紀要)
カルノシンが豊富!

チョウザメのアミノ酸分析を行うと、カルノシンというアミノ酸が多く含まれています。これは、鶏肉にも多く含まれている物で、抗酸化作用があり、味に「こく」を与える役目があります。鍋物、スープが美味しいのはこのためです。(岩手県水産技術センター、平成10年度日本水産学会春季大会発表)