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知財戦略情報誌「NewテクノマートSO(創)」

知財戦略情報誌「NewテクノマートSO(創)」

捕虫装置

捕獲量は多く、簡単かつ、メンテナンスが容易な誘蛾灯

捕虫装置

本発明の方法は、季節的に変動する虫の発生量に対し、いかなる場面でも対応し、紫外線単体の捕虫器より捕獲率が高く、虫体は飛散することなく、乾燥した無害の有機物となり、廃棄や活用の作業が容易である。また、粘着資材などの消耗品がなく、虫受け皿の下部に排出口を設けることにより、適時に落とす、あるいは吸引するのも可能である。

文献番号特許第6073760号
資料請求番号15070013
技術内容本発明は波長200~400nmの紫外線と、赤外線を使用し、夜間に昆虫を誘引捕捉する捕虫器に関する。従来方法は、紫外線で誘引した昆虫を、①高電圧の電線による電撃で殺す、②水盆に落とす、③蒸気で落とす、④粘着紙に接着させて捕捉する、等が行われて来たが、低捕捉効率、汚染、腐敗など問題があった。例えば①(電撃)は、誘蛾灯の周りに高電圧のコイルを設け、虫を接触させ、通電で虫体を焼くものであるが、電撃で虫の体が飛び散り周囲を汚染。コイル清掃が必要。コイルに昆虫の死骸が付着し捕捉機能が低下。電撃ショックで離れた位置で仮死状態になり、後に生きかえる。電撃音等の問題があった。②(水盆)には、水の処理作業が必要(腐敗する)である。

本発明は、上方が開放られた虫受け皿の内側面に電熱ヒーターを備え、虫受け皿から上部に、虫受け皿から上部に伸びる形で、または虫受け皿の内面で誘蛾灯の紫外線が反射する位置の上部に誘蛾灯を備える構造である。誘引されて飛翔してきた昆虫は、誘蛾灯に近づくと、赤外線による輻射を感じて虫受け皿に近寄り、降下、落下する。これはあたかも赤外線に誘引されているかの如き挙動である。そして電熱ヒーターの下に入り死滅する。虫受け皿の内面は反射の良い光沢の良い表面である。昆虫は、図示するような飛翔コースで虫受け皿領域(点線ABCは電熱ヒーターを中心にした高温度域から暖かい温度域への広がり)より虫受け皿に飛び込み、出て来ようとせず、そのまま加熱乾燥状態になる。電熱ヒーターからは0.7μm~1000μmの近赤外線から遠赤外線が出ており、虫を確実に吸引し下に落とす。(通常の石英管ヒーターから発する赤外線が含む波長がは有効)
権利者大森 弘一郎
捕虫装置:PDFダウンロード

(敬称略)

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